ビットコイン以外の仮想通貨を買ってはいけない理由
現在のビットコインの時価総額は、テスラを大きく上回り、Amazonに次ぐ時価総額です。株式と比較すると世界第8位です。
仮想通貨とは
仮想通貨(かそうつうか、英: virtual currency)は、一般的にはネットワーク上で電子的な決済の手段として広く流通しているが、法定通貨(法貨)との比較において強制通用力を持たない、または特定の国家による裏付けのないものをいう[1]。ただし、後述のように定義や分類は必ずしも一様ではなく複数存在する。
簡単に言うと国が管理していない通貨のことで、通貨としては国が管理していないのは、この仮想通貨だけです。
有名なビットコインや、過去Coincheckで流出事件があったネムなど今や数千種類の仮想通貨があるそうです。
また、俗称として、ビットコイン以外の仮想通貨をアルトコイン、通貨価値が非常に低い仮想通貨を草コインと言います。
私の意見としては、このアルトコイン、草コインに関しては、買わないもしくは、長期保有目的として、自分の資産の1%以下での購入に抑えてくべきだと考えています。
ビットコインの強み
ビットコインの強みは、他の仮想通貨に比べ圧倒的に流通量と知名度があることです。
時価総額は、92兆円、2位のイーサリアムの21兆円の3倍という莫大な流通量を誇ります。
記事のトップに書いてある通り、15億ドルをビットコインに投資し、話題になったテスラ社よりも時価総額が多いです。
ここから言えることは、莫大な流通量により、他の仮想通貨より市場の影響が反映されやすいという点です。
なんだか悪いように聞こえますが、投資という観点では、非常に重要なポイントです。
投資の分析方法として、テクニカル分析とファンダメンタル分析というものがあります。
以下は、分析に関する説明です。ご参照ください。
簡単に言うと、チャートで判断する(テクニカル分析)か、景気で判断する(ファンダメンタル分析)かの違いものです。
市場に影響を受けやすいということはファンダメンタル分析が可能になるということです。
下記が一番わかりやすい例かと思われます。
これは、去年11月のチャートです。11月初旬から下旬にかけて2倍近い上昇をしています。
この最も大きな要因がアメリカ大統領選挙です。アメリカ大統領選挙は11月3日に開票され、ひと悶着ありましたが、バイデン氏が当選しました。(特に他意はありません。)
これにより、市場全体が上向きに転じ、日経、ダウ工業、ナスダックなど主要指数は軒並み上昇しました。
この市場の好調さがそのままビットコインに影響を与え大きな上昇に入ることができました。
その他は、影響については、FRBの政策発表時期の価格変動や、雇用統計時の価格変動を見ていただくとより納得いただけると思います。
ビットコイン以外の仮想通貨を買ってはいけない理由
他の仮想通貨(アルトコイン)の例を見てみましょう。
こちらは、仮想通貨の時価総額ランキング10位のステラルーメンという銘柄です。
先ほどのビットコインのチャートと同時期のものを表示しています。
こちらも急激な上昇で、2倍以上値を付けています。これだけ見ると、2倍以上上がってるこっちのほうがいいんじゃないとお思いかもしれません。
しかしながら、この上昇を予想する材料がほぼありません。
11月22日近辺に目立ったニュースもありませんでしたし、大統領選挙から、2週間以上はたっています。もちろんそれらの影響は、若干あるのかもしれませんが、これの影響はビットコインの上昇によるものでしょう。
ビットコインが、上がったから上がるという理屈で、値を上げているのです。しかも、結構後に、これではほぼほぼギャンブルです。
ここからわかるように、ビットコインは莫大な取引量のおかげで、市場から価格予想ができるが、それ以外の通貨の予想は困難です。
そして、先ほどのチャートを見てもらっても分かる通り、ビットコインの価値に釣られて他の通貨が上がっていますので、価値それ自体は、ビットコインのおかげだと分かります。
さらに、他の通貨はビットコインのほぼ代替であるため、ビットコインの価格変動よりも大きくなり下落幅は非常に大きくなっています。
ビットコイン自体もボラティリティの大きい通貨なのに、それ以上に大きなボラティリティを持つ、他の仮想通貨に簡単に手を出すのは、非常に危険だということがお分かりいただけると思います。
仮想通貨のおすすめの買い方
これまでの記事でお分かりの通り、この記事は、投資初心者に向けた記事です。
ある程度ご経験がある方であれば、それも承知の上で実践されているか、やっていないかしておられると思います。
ですので、この買い方は、仮想通貨、もしくは、株式投資初心者の方に向けたものです。
おすすめの買い方は、仮想通貨は、ビットコインだけを購入し、数か月数年運用した後、少しずつ他の通貨を購入する買い方です。
非常にシンプルですが、重要なポイントがあります。それは数年運用することです。だいたい1~2年ぐらいかなと思います。この時、1部は、ホールド、1部は、短期売買を行うべきです。そうすることで、利益の確保と、投資感覚をつかむことができるからです。これを1年以上行いことで、仮想通貨の動きの特徴がつかめると思います。(特徴を掴もうと思って運用してください。)
そうして、感覚が掴めたのちに、ビットコインの上昇局面を予想しながら、他の仮想通貨をすこしずつ売買していくのをお勧めします。
最後に
ビットコインは現在様々な企業から注目を浴びています。
今後、金に代わる通貨価値の保存機能として使われていくと考えられます。
もしその流れが確実になれば、各国がビットコインを保有することとなり、価値は大きく上昇することとなります。
この可能性が十分あり、かつまだ確実になっていないこのタイミングに購入することをお勧めします。